MVが炎上中のMrs. GREEN APPLE。新曲の発売は中止?6/14のMステでの新曲披露中止決定!

音楽

歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれているとして、MVの内容が炎上してしまった人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」

この曲はコカ・コーラのキャンペーンソングとして書き下ろされ、Mrs. GREEN APPLE自らが出演するCMも放映されており、CMで耳にされた方も多いのではないでしょうか。

公開されてからわずか1日で、MVが公開停止されるという事態。

曲自体、公開停止になってしまうのでしょうか?

炎上の経緯

まず今回、どういった点で炎上してしまったのかについてです。

MVの内容としては
「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」という設定で、コロンブス、ナポレオン、ベートーヴェンに扮した3人のメンバーが、海に浮かぶ小さな島に立つ一軒家を訪れるというもの。

猿の着ぐるみを着た類人猿たちと一緒に過ごすメンバーの姿が映し出されており、中にはメンバーが類人猿にピアノや乗馬を教えたり、類人猿に人力車を引かせたりなどのシーンがあります。

さくら
さくら

筆者が学校で歴史を学んだときのコロンブスといえばアメリカ大陸を発見した“探検家”として、英雄のような存在だったと記憶しています。

しかしどうやら最近は、先住民を大量虐殺した“侵略者”としてコロンブスを認識する傾向が高まっているそうです。

実際にアメリカではコロンブス像が破壊される事件も相次いだそう。

そして、MV中に出てくる類人猿=先住民と解釈ができ、ピアノや乗馬を類人猿に教育している姿に“文化的侵略”、類人猿に人力車を引かせるシーンに“奴隷制度”を連想させるとして、差別的だとの批判が相次いでいます。

さくら
さくら

MV公開停止騒動を受けて、メンバーの大森元貴さんが、以下のように経緯と謝罪を発表しています。

Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオについて(2024.06.13)

「コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、
・年代別の歴史上の人物
・類人猿
・ホームパーティー
・楽しげなMV
という主なキーワードを、初期構想として提案しました。

類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました。

しかしながら、意図とは異なる伝わり方もするかもしれないと思い、スタッフと確認し合い、事前に特殊メイクのニュアンス、衣装、演じ方のフォロー、監修をしていたつもりではおりましたが、そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。

決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、上記のキーワードが意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です。

「コロンブスの卵」というキーワードから制作に取り掛かり、前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまったと認識しております。

こちらの意図する物語の展開としては、歴史的時間軸は存在せず、類人猿も人の祖先として描きたかった。そして時間の垣根を越えてホームパーティーをする。

これはあり得ない話であり、あくまでフィクションとしての映像作品であると。

ただ、ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております。

この度は本当に申し訳ございませんでした。

以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます。

Mrs. GREEN APPLE 大森元貴

出演予定の音楽番組への影響は?

直近に出演する予定の音楽番組は、Mrs. GREEN APPLEの公式HPによると現在以下の2番組。

6/14『Mステ』
6/17『CDTVライブ!ライブ!』

6/14のMステでは「コロンブス」「Dear」を歌唱する予定だったが、現在公式サイトでは「Dear」のみの表記となっています。

また、6/17CDTVライブ!ライブ!では新曲「コロンブス」フルサイズを歌唱します!と記載されていますが、こちらも変更になる可能性が非常に高いと言えそうです。

発売中止はありえる?

「コロンブス」はストリーミング・ダウンロード配信のみで、CDでの販売やよくある初回限定版にMVをつけているというようなことがないため、作品の回収などはない。

調べてみると今まで、発売中止になってしまった事例としては「メンバーの不祥事」がほとんどでした。

同じように発売される楽曲の内容によって炎上してしまったのがRADWIMPSの『HINOMARU』

2018年に「軍歌のよう」「愛国的だ」と批判を受けました。
こちらも謝罪文が公開される事態となっていましたが、現在特に配信停止などはされてはいません。

今回問題になっているのはMVのみで、歌詞に関しては「差別的な内容」などの批判はないため配信停止までには至らないと考えることもできそうです。

筆者の正直な感想としては、歌詞からは批判されているような内容は感じられないと思います。

また2019年に杉真理(すぎ まさみち)さんも『コロンブス』というタイトルで、楽曲を発表しておりましたが、とくに問題視されているようすはありませんでした。

TVでの披露が中止になっている、というのが気になる点ではありますね。

歌詞

いつか僕が眠りにつく日まで

気まぐれにちょっと
寄り道をした500万年前
あの日もやっぱ君に言えなかった

偉大な大発明も
見つけた細胞も
海原に流れる
炭酸の創造

いつか僕が眠りにつく日の様な
不安だけど確かなゴールが、
意外と好きな日常が、
渇いたココロに注がれる様な
ちょっとした奇跡にクローズアップ
意味はないけど。
まだまだまだ気づけていない
愛を飲み干したい 今日も


「ごめんね」
それは一番難しい言
大人になる途中で
僕は言えなかった

文明の進化も
歴代の大逆転も
地底の果てで聞こえる
コロンブスの高揚

いつか君が乗り越える寂しさの様な
平等な朝日と夜空
胃が痛くなる日常が、
渇いたココロをしゃんとさせる様な
ちょっとした美学にクローズアップ
意味しかないけど。
まだまだまだ傷つけてしまう
哀に教わってる 今日も

あなたとの相違は
私である為の呪いで
卑屈は絶えないが
そんな自分を
本当は嫌えない
あぁ 愛すべき名誉の負傷が
盛大に祝われる微妙が
大切な様な

何処かへ続いて
不安だけど確かなゴールが、
意外と早い日常が、
渇いたココロに注がれる様な
ちょっとした遊びにクローズアップ
繋がり合うでしょう。
ただただただくたばるまで
あなたと 飲み干したい 今日を

“君を知りたい”
まるでそれは探検の様な
誰も知り得ない
優しい孤独にそっと触れる様な
“君を知りたい”
まるでそれはオーロラの様な
未だ知り得ない
素晴らしい絶景に
やっと辿り着いた様な
ほら また舟は進むんだ
出会いや別れを繰り返すんだ
潤んだ瞳の意味を生かすには
まず1個 宝箱を探すんだ

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