太陽フレアが日常生活や人体に与える影響とは?いつまで続く?現在の予想と防災対策について

生活・豆知識

2年ほど前から時折ニュースになっていた「太陽フレア」

「普段見れない地域でオーロラが見れるようになる」
「大規模通信障害が起こって、1週間以上スマホなどが使えなくなる」
「2024~2025年にかけて発生する」

こういった話題がありましたが、実際2024年5月から大規模な太陽フレアの頻発が観測されています。

専門的用語なども多く、なんだか難しそう…と2022年の私は調べることを後回しにしていましたが、気づけはもう2024年。

さすがに無知では何かあった時に対応できないし、怖い!

もし噂どおりスマホが使えないってなったら、有事の際に検索することもできない!

ということで調べてみました。
皆さんにも、この情報が参考になれば幸いです。

太陽フレアとは?簡単に解説

太陽の表面で起こる大爆発のこと。
太陽はおよそ11年の周期でこの大爆発現象を起こすサイクルを繰り返しているそう。
活発になる時期が2024年から2025年と予想されていました。

大爆発がおこるとどうなるのか。

・X線などの強い電磁波が地球に届く
→テレビや携帯電話が繋がらない可能性

・高エネルギー粒子が地球に到達
→人工衛星が故障するなどの影響が出始める可能性

電気を帯びたガスが地球に到達
→大規模な停電を引き起こす可能性

さくら
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ではより詳しく見ていきましょう。

過去に太陽フレアが原因でおこった事例

●1859年
北欧やアラスカの他に、ハワイ、カリブ海沿岸などの普段オーロラが見えないはずの地域にもオーロラが出現。

ヨーロッパおよび北アメリカ全土の電力システムは壊滅的な状態。
通信用の鉄塔からは火花を発し、当時まだ普及途中だった電信機器は回路がショートし火災が発生したそうです。

●1989年
アメリカの変電所が故障したことや、カナダで電力会社の設備が磁気嵐の影響で故障し、約9時間にわたり停電が発生、約600万人に影響が出た。

●1994年
世界各国の人工衛星で内部帯電が発生し、通信衛星・放送衛星に障害が発生した。

●2001年
飛行中の航空機との通信が途絶えるという事件が発生。
航空機は自分が今どの位置を飛んでいるかを把握できない状況となり、墜落の危険性があった出来事でした。

●2003年
スウェーデンで送電システムが磁気嵐の影響で障害を起こし、約1時間の停電が発生、約5万人に影響が出た。
JAXAのものを含む数十の人工衛星や惑星探査機が機能障害を起こした。

●2017年
北米、ヨーロッパで携帯電話の通信障害が発生。

●2022年
スペースX社が2月頭に打ち上げた通信衛星49機のうち、40機が喪失。

さくら
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起こった年代をみると、間隔が狭い時と広い時があり、およそ11年には幅があるように感じます。

あくまでも大規模な太陽フレアの間隔が11年周期の予想というだけで、小規模だったりしても少なからず影響があると考えられそうです。

太陽フレアによる電子系統の障害は過去に何度も世界的に起こっていたようなので、携帯電話の通信障害は2024~2025年も発生する可能性は高そうだと筆者は思います。

人体や日常生活に与える影響

人体への影響
①太陽フレアによる放射線(特にX線やガンマ線)は人体の細胞に到達するとDNAを損傷する可能性があります。

②大量の被ばく(放射線を浴びる)をした場合、血液障害(例 白血球の減少)、消化管障害(例 嘔吐、下痢)などの症状が現れやすくなる。

宇宙飛行士はこのリスクが特に高いとされていますが、地球にいる私たちも太陽活動が活発な時期には影響を受けやすいとのこと。

さくら
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平常時に一般の人(子どもを含む)が受けて良い上限は年間1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)
余裕をもたせて、これくらいなら浴びても健康被害がないという基準値らしい。

ある研究論文では太陽フレアによって短時間ながらその線量率は 一時間で2ミリシーベルト 以上にも達するほど極めて高くなるとの見解も。

普段は地球の大気により放射線量が宇宙空間よりも少ないですが、太陽フレアで大気の状態も乱れることが考えられるのでいつもより地球に届く放射線量が増えるのでは?と考えられているようです。

実際に確証はないみたいです。あくまで可能性の一部


日常生活への影響
携帯電話やテレビが2週間にわたって断続的に利用できなくなる。

携帯電話は周波数が一時的にひっ迫するため、110番や119番などの緊急通報もつながりにくい事態になるとしています。
また、GPSの精度が大幅に低下し、カーナビが正常に機能しなくなったり、スマホの地図アプリが使用しにくくなったりするということです。

さくら
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つまりスマホでナビしてもらえなくなるし、ウーバーイーツなどの宅配もピンポイントに届けてもらえなくなりますよね。

さらに、飛行機の管制機能にも影響を及ぼし、事故のリスクを避けるため2週間にわたり運休することもありうると国の被害想定には書かれているんです。

飛行機が運休になると、ただ単に旅行できないとかの問題だけでなく物資の運搬などにも影響するかもしれません。

電力の供給が滞る可能性がある
太陽フレアによって磁場が乱れると強い電流が流れます。
その対策をとっていない設備では装置が誤作動を起こし停電につながるとされています。

また誤作動が起きなくても、設備の損傷で電力供給に影響が出るとしています。

さくら
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もし厳しい暑さの夏場に停電が続くと、エアコンや冷蔵庫・冷凍庫が使えず熱中症で倒れる人が増えるということも想定されますね。

総務省による被害想定やとるべき対策の報告書の内容です。

100年に1度の巨大な爆発が起きた場合を想定した「最悪シナリオ」の例で、あくまで最悪のシナリオなので、必ずこうなるというわけではないそう。

太陽フレアの影響を受ける期間と対策

影響を受ける期間
2024年5月から始まっており、2025年がピーク。
いつ頃までかは詳細不明。

対策
・直射日光を避ける、UVカット加工が施された服を着用する、サングラスを利用するなど。

・屋内に退避している場合、窓やドアを全て閉め、換気扇やエアコンを止めて汚染された空気が入らないようにする。
洗濯物は屋内に干し、屋外に置かれていた飲食物は口にしない

・スマホが使えなくなっても、有線通信である自宅の固定電話やインターネットは使えるとのことなので準備しておく。

・停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオなどの備蓄品を準備する。

・食料、水、医療品などの生活用品を備蓄する。

・ATMやスマホ決済の障害に備え、現金を用意しておく。

・万が一スマホで連絡が取れなくなり避難が必要などになった場合を想定して、家族と合流方法などの認識をすり合わせておく。

さくら
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総務省が所管するNICT・情報通信研究機構では、観測結果を「宇宙天気予報」という形で、実際にどのような影響がもたらされるのか、事業者や国民にわかりやすく発信しようとしています。

気象庁が天気予報や災害への防災情報を出すのと同じようなものなので、注意してみておくといいかもしれません。

宇宙天気予報公式HPはこちら

まとめ

北海道でオーロラが観測できるという興味深い影響もあれば、今後生活に影響がでる可能性というのもあります。

影響や被害を完全に防ぐというのは難しく、少しでもリスクを小さくするしかありませんが、事前に準備しておくことで最悪の被害を防ぐことができるケースもあります。

今回の太陽フレアだけでなく大型の地震も注意喚起されているので、この機会にもう一度防災の対策を見直しておくといいかもしれませんね。

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